高齢化や核家族化、または一人暮らしをしている人が多くなり、家族の一員としてペットを飼う人が増えています。犬にしても猫にしても、その他のペットにしても家族同様に愛情をそそいで一緒に生活をして、可愛がっていたペットが亡くなったとき、丁寧に弔う飼い主が増えてきました。飼い主としては、家族が亡くなったとき、喪に服したいと考える人が増えています。そこで、ペットの喪中はがきを出すときの注意点と出す相手、例文、デザイン、印刷注文できる業者について調べました。
ペットの喪中はがきを出す人が増えてきている
喪中はがきは、年賀欠礼状とも言って「年始のご挨拶を控えさせていただきます」というあいさつ状です。ペットが去り、悲しくて新年のご挨拶が出来ません、という意味で喪中はがきを出します。
ペットが亡くなり葬儀を出すことも珍しいことではなくなりました。ペットも家族の一員として喪に服したいと考える人が増えています。喪中はがきもペット用に用意している業者もあり、はがきの裏面にQRコードを入れてスマホサイトで写真やプロフィール、メッセージの設定を見ることが出来たりします。フォトアルバムをみることが出来るので同じペットを飼っている人同士のコミュニケーションツールにもなります。
可愛い姿を残しておきたい、と思う飼い主さんにおすすめです。ペットが亡くなったら必ず喪中はがきを出さなければならないというわけではありません。まだ、ペットが亡くなったから喪中はがきを出すということは少ないので、出す相手やマナーとしての注意点を確認したうえで、ペットの喪中はがきを出すようにしましょう。
ペットの喪中はがきを出すときの注意点と出す相手
ペットを子供のように可愛がっていたからといって喪中はがきに「子○○が亡くなりました」と書いてしまうと子供が鬼籍に入ったのかと勘違いさせてしまいます。気持ちは分かりますが、相手に誤解の無いよう伝えることが大切です。「愛犬の○○」や「愛猫の○○が亡くなりました」と伝えるようにします。親しい間柄や、ペット友達であれば、ペットの喪中はがきは受け入れてもらいやすいのですが、年齢を重ねている人やマナーに厳しい人にペットの喪中はがきは心象が良くないことがあります。
ペットの喪中はがき自体がまだ浸透していないこともあり、送られてきた人としてみたら、こんなことで大げさなと思う人もいます。ペットと人間を一緒にするのはいかがなものかという人もいるので、つき合いの浅い人や柔軟な考えを持っていない人には控えたほうがいいです。ビジネス上のおつき合いだけの人や職場関係の人に送るのはやめておいたほうがいいです。
【出す相手】
・親しい間柄の人
・ペット友達
【注意点】
・相手に誤解を招かないように「愛犬の○○」とする
・相手が受け取って困るようなものにしない
・理解が得られない人には送らない
ペットの喪中はがきを出すときの例文
ペットの喪中はがきはあまり広く浸透していないので喪中という言葉をやわらかい表現にすることも考えられます。喪中につきという言葉を使わないで、「新年のご挨拶をご遠慮申し上げます」などにしてもいいです。しかし、明確な決まりがあるわけではないので、「喪中につき年始のご挨拶ご遠慮申し上げます」とはじめても問題はありません。喪中はがきを出す人の気持ちと貰った人が不快にならないような表現を選ぶようにします。
普通の喪中はがきでも故人との続柄、名前、享年を入れるのでこの辺は変わらないです。喪中はがきに句読点は使わないので読みやすいように区切りのよいところで行を変えます。行を変えるときに一段下げることはしません。近況など手書きで一言添えると温かみのある喪中はがきになります。
【ペット喪中はがきの例文】
今年○月、愛犬の○○が○歳で旅立ちました
○○を可愛がっていただいたこと深く感謝申し上げます
これからもおつき合いの程よろしくお願いします
平成二八年十二月
愛犬のポチが永眠いたしましたので年末年始のご挨拶をご遠慮させていただきます
本年中に賜りましたご厚情を深謝いたします
明年も変わらぬご厚誼のほどよろしくお願いします
平成二八年十二月
ペットの喪中はがきに使えるデザイン
蓮や菊などの花をデザインした喪中はがきを利用してもよいですが、ペット用のデザインを出している業者もあります。背景に犬や猫を薄墨のシルエットで表現してもいいです。一目でペットの喪中はがきとわかるデザインにするのが誤解は少ないですし、ペットの写真を入れてもいいです。年賀状でペットの写真が入っているのを楽しみにしている人もいますし、ペットの喪中に理解のある人に喪中はがきを出すことになるので、作成する自由度は高いです。
中にはQRコードを記載してスマホで写真やプロフィール、メッセージをサイト上に載せるサービスを利用することもできます。QRコードだけのシールも作成できますので、自分で作ったはがきに貼ることもできます。いつでも見ることが出来るようにメモリアルグッズや写真に貼るのも良いです。喪中はがきの素材は綺麗な景色の写真も使えます。書式の王様やわんパグなどで無料ダウンロードできるフリーの素材を利用するといいです。
ペットの喪中はがき印刷注文もできる
挨拶状ドットコムはペットの喪中はがきを最初に初めた業者です。ペットの写真を入れた喪中はがきや写真がないバージョンでも作成してくれますし、オリジナルデザインの素材を使用したテンプレートもあります。
ペットと永久にという意味のペットワーニで喪中はがきを依頼することができます。スマホでフォトアルバムを作成出来たり、プロフィールを載せたりできます。フォトアルバムの写真は、メールやLINE・SNSに送ることができます。デザインも喪中はがきだけでなく、寒中見舞いやお知らせ状と多彩にあり、文面も6種類から選べます。QRコードのシールも注文することが出来ます。
西武通信工業でもペットの喪中はがきを注文できます。送料や代引き手数料が無料です。切手が印刷してあるはがきは通常山桜やヤマユリなのですが、あえて喪中はがきによいとされる胡蝶蘭の柄を使ってくれる心遣いを感じます。切手を自分で貼る私製はがきも用意しています。郵便番号の枠が赤いことが気になる人はこちらを利用するといいです。切手は郵便局で弔事用が販売されていますのでそれを利用します。素材もスタンダードな黒枠からペットの喪中はがきとわかるような背景が用意されています。
最後に
喪中はがきは明治31年の大喪からはじまったとされています。歴史としてはまだ100年程度です。その時代によって正しいとされることが変わってきているので喪中はがきに決まったマナーは確定されていません。もしかしたら、ペットの喪中はがきも、これからスタンダードになるかもしれません。しかしながら、現在では、まだ一般的な風習とは言えません。
家族の一員を失った悲しみで喪に服したいと思うのは自然なことなのかもしれません。ですが、喪中はがきを出すときには年賀状で挨拶する人とペットの喪中はがきを送る人を分けると良いです。親しい友人やペットを通じて仲が良い人には、ペットの喪中はがきを、職場でのおつき合いや親戚などには年賀状を送ってコメントとして入れる程度にするといいです。いつも通りに年賀状を送って、メールでペットが亡くなったことを知らせてもいいです。最近では、はがきよりメールやLINEなどのSNSで済ませる人も増えています。手軽に伝えられるツールですので親しい人には有効な手段です。