喪中はがきが10月・11月・12月の届きますが、届いたときの返事をするときにメールを使って返信をしても良いのでしょうか?年賀状での年始の挨拶は、年賀はがきを使うことが少なくなり、メールやLINE、SNSなどで挨拶することが多くなりました。喪中はがきが届いたときに、喪中見舞いや寒中見舞いを出すよりも、メールやLINE、SNSを使って、お悔やみを伝えるときのマナーについてまとめました。
喪中はがきの返信をメールで行なうときのマナー
喪中はがきが送られてきたときの返事のは、喪中見舞いや寒中見舞いとしてハガキで返信するのが基本的なマナーとなります。それを前提として、メールやLINE、SNSなどのツールを使って返信するときは、相手によって対応を変えるようにします。先輩や上司、年配者から届いた喪中はがきの返事は、喪中はがきを使って返信を行ない、親しい友人・友達またはあまり交友関係の少ない後輩のときには、メールやLINE、SNSなどを使ってお悔やみを伝えても違和感はありません。
メールなどは手軽に伝えられるので、喪中はがきが到着してすぐお悔やみの言葉を伝えたいときは便利です。手の空いたときに見られるメールは、電話連絡より相手に迷惑を掛けることが少ないですし、時間を取らせることもありませんが、メールを送ったあとに喪中見舞いや寒中見舞いのはがきを改めて送るのがマナーにかなっていると言えます。
喪中はがきが送られてきた相手によって返信方法を使い分けよう!
・先輩や上司、年配者から届いた喪中はがきの返信は、喪中見舞いや寒中見舞いとしてハガキで返信する。
・親しい友人・友達またはあまり交友関係の少ない後輩から届いた喪中はがきの返信は、メールやLINE、SNSなどでお悔やみを返信する。
・メールやLINE、SNSなどで喪中の知らせが来たときは、メールやLINE、SNSなどで返信する。
親しい友人・友達またはあまり交友関係の少ない後輩だからと言って、必ずしもメールやLINE、SNSなどで返信をするということではありません。基本的なマナーは、喪中見舞いや寒中見舞いとしてハガキで返信するのがマナーですが、取り急ぎ、メールやLINE、SNSなどでお悔やみを伝えることはマナー違反ではありません。今後は、メールやLINE、SNSなどでやり取りすることが常識になってくるかも知れません。
お悔やみメールのテンプレート!出す相手により使い分ける
メールを送る相手は葬儀などで忙しいかもしれません。それなのでわかりやすく簡潔に伝えることが必要になります。伝えたいことがたくさんあって長文になると読み手が大変です。募る想いもたくさんあると思いますが、会ってから話すようにするか、改めて落ち着いた頃に返信するようにしましょう。
メールで送るときの件名は、一目見てお悔やみメールだと分かるようなタイトルにします。件名は「お悔やみ申し上げます(山田太郎)」といったように、自分の名前を入れて誰から来たのか、どんな内容のメールなのか分かりやすくします。
メール内容は、友人に送信するときや会社の先輩・上司、ビジネスでのお付き合いがある取引先・得意先、親戚関係への返事の内容は違ってきます。職場の上司に送信するときに、砕けた文面は不適切です。砕けた言い方をするのであれば、友人・友達関係にし、「略儀ながらメールでのご挨拶失礼いたします」と固い言葉は職場関係に使うようにしたりします。送る相手との距離感によって使い分けが必要ですので、それぞれの例文を紹介しますので、ご参考ください。
友達・友人に送るときのメール例文
友達・友人に返事をするときのメールは砕けた言い回しでも大丈夫で、自分の気持ちを正直に伝えるようにします。あまり固い文面にするとビジネスみたいに思われてしまいます。固すぎなお悔やみの長文メールが送られてきても、言い回しが難しかったり、何言っているのか分からないといったことになり兼ねませんし、どこからかコピペしたのを使っているのではと思われるかも知れません。簡単にお悔やみと挨拶、相手を気遣う言葉を入れれば十分です。詳しい話は落ち着いたときに会って話せばよいことなので簡潔にまとめましょう。
喪中はがきのメール例文
件名:
お悔やみ申し上げます(山田太郎)
本文:
ご連絡ありがとうございます。
お父様がご逝去されたとのことで、とても寂しい日々を送っていることと思います。
心よりお父さんへのお悔やみを申し上げます。
お父さんが大好きだったあなたのことですから、無理をしていないか心配です。
落ち着いたらまたお会いしましょう。
忙しい時でしょうから返信は不要です。
※相手が忙しいことを考えて、返信は不要であることを入れると親切です。
職場の上司・先輩に送るときのメール例文
喪中はがきは身内に不幸がありお祝いする気になれませんので年始のご挨拶を控えさせていただきますという意味があります。ごく個人的なことなのでビジネス上の付き合いだけですとあえて喪中はがきを送らないで、いつも通り年賀状で挨拶することが多いですが、ビジネス上の相手でも喪中はがきが送られてきたときに、メールでお悔やみを伝えるときの文例を紹介します。
喪中はがきのメール例文
【例文1】
件名:
お悔やみ申し上げます(山田太郎)
本文:
佐藤課長
丁寧なご連絡をいただきありがとうございます。
このたびは、ご尊父様に不幸があったと伺いご連絡いたしました。
ご尊父様のご冥福をお祈り申し上げます。
本来でしたら弔問に伺うべきところですが、略儀ながらメールで失礼いたします。
【例文2】
件名:
お悔やみ申し上げます(山田太郎)
本文:
佐藤課長
ご連絡ありがとうございました。
喪中とのことで新年のご挨拶を控えさせていただいたこと、大変失礼いたしました。
遅ればせながら岳父様のご冥福をお祈り申し上げます。
寒い季節ですのでお身体を大切にお過ごしくださいませ。
注意!もし、喪中はがきで故人の名前が記載されていないときは言及しないようにします。なにか事情があるかもしれませんので、相手から言ってくるまでは聞かないのがマナーです。
親戚に送るときのメール例文
近くに住んでいる親戚なら、簡単なメールの内容で構いませんし、葬儀に参加できなかったときの例文を紹介します。
喪中はがきのメール例文
【近くの親戚への文面】
件名:
お悔やみ申し上げます(山田太郎)
本文:
ご連絡ありがとうございます。
心よりお悔やみ申し上げます。
何かお手伝いできることがあれば何なりとお申し付けください。
【葬儀に参加できなかったときの文面】
件名:
お悔やみ申し上げます(山田太郎)
本文:
思いがけない訃報に驚いております。
葬儀に駆け付けることができずに大変申し訳ありません。
○○さんの悲しみを思うとどんな言葉をかけて良いのかわかりません。
体を壊されないようご自愛ください。
ご冥福を心よりお祈りしております。
ご冥福をお祈りする言葉と喪中はがきが来たお礼を述べ、相手の気持ちに寄り添った一言を添えると良いです。「家族が欠け、大変寂しいときを過ごしていることと存じます。出来ることがあれば遠慮なく言いつけてくださいませ。」などと、文例を組み合わせたり、相手に合うように変えて利用してください。
最後に
メールで返信する時期は、年賀欠礼の挨拶が来たらすぐに返すようにします。はがきと違って、すぐ返事をできるツールなので、喪中はがきが来てすぐお悔やみを申し上げたいときに利用するのが良いです。時間が開くときは、葉書で寒中見舞いや喪中見舞い、年始状を出すほうが印象がいいです。手紙と一緒に線香や香典などをお供えしてくださいと送る人も増えています。
はがきを送るのは面倒と思われる人もいるかもしれませんが、喪中見舞いや寒中見舞いのテンプレート、文例が無料でダウンロードできますので、自分で簡単に作成することが出来ます。郵便局でも取り扱っていますし、切手やはがきも弔事用が販売されています。弔事と引越しや結婚、出産報告などの慶事を一緒に記載するのは良くないとされていますので、弔事は喪中見舞いを出し、慶事の報告は寒中見舞いにするのがいいです。