結婚式を挙げた年に、相手から喪中はがきが届いたら、結婚報告はがきを送ってもいいのでしょうか?喪中ということは、身近な人が亡くなられて悲しんでいるので、華やかで満面の笑顔の写真、明るく派手め色使いの結婚報告はがきでは失礼に当たるのではと考えてしまいます。相手が喪中のときに送る結婚報告は、どのようにしたら良いのか、マナーを確認してみましょう。
年賀状で結婚報告はしない
喪中はがきが届いた相手には、年賀状で結婚報告をしないのがマナーです。
それでは、どうやって結婚報告をするのかというと、松が外れる1月8日以降に寒中見舞いとして、結婚報告を出します。相手が悲しいときなので、あまり派手におめでたい感じを出さないようにします。喪中はがきの意味は、悲しくて新年の挨拶を遠慮しますということなので、年賀状を出してはいけないということではありませんが、「おめでとう」や「賀正」などの言葉を書いた年賀状を送るのは相応しくないので寒中見舞いとして送ります。
年賀状で出すときは、喪中はがきに「例年通り、年賀状を送ってください」と書かれていたときには、年賀状で結婚報告をしてもマナー違反にはなりません。ただ、喪中だということを配慮して、「おめでとう」や「賀正」という言葉は使わず、シンプルなデザインにするようにします。
結婚報告は暑中見舞い・寒中見舞い・結婚報告はがきで
喪中はがきが届いたら、年賀状を送付することを控えます。通常、年賀状で結婚報告をすることが多く、年始の挨拶と結婚の報告が出来るので、とても便利です。新年のおめでたいときに、結婚式の写真を入れることで、今年はどんな写真を使おうかという悩みもありません。しかし、相手が喪中のときは年賀状で結婚報告をするのではなく、寒中見舞いや余寒見舞い、暑中見舞いで報告します。
結婚式を挙げないで、入籍だけしかしないときでも結婚報告のはがきを出すのがマナーです。入籍しましたなどの文例を入れて書くようにします。お悔やみを申し上げる寒中見舞いを出し、その後に結婚報告のはがきを出すことは丁寧な対応としている人もいますが、寒中見舞いで結婚報告だけを伝えるだけでも問題ありません。基本的なマナーは、慶事と弔事を同じハガキに書かないのがことです。
結婚報告を兼ねた暑中見舞いの文例
暑中見舞いを出す時期は小暑の7月7日から立秋の8月6日くらいまでに出します。立秋を超えてからは残暑見舞いになります。
【例文】
暑中お見舞い申し上げます
梅雨が明けて暑い日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。
さて、私たち8月19日に結婚いたしました。
これから二人で明るい家庭を築いていきます。
温かい目で見守ってください。
結婚報告を兼ねた残暑見舞いの文例
【例文】
残暑お見舞い申し上げます
立秋を過ぎたというのに暑い日が続いていますね。
早く過ごしやすい日になってほしいものです。
このたび6月1日に結婚いたしました。
慣れない家事に戸惑っておりますが幸せな家庭を作っていきたいと思っています。
これからもよろしくご指導お願いします。
まだまだ暑さが続きますのでご自愛ください。
結婚報告を兼ねた寒中見舞いの文例
寒中見舞いは、松が外れてから節分までの時期(1月8日~2月3日頃)に届くように送る挨拶のハガキです。節分以降になるときは余寒見舞いにします。
【例文】
寒中お見舞い申し上げます
寒さが一段と厳しくなってきましたがいかがお過ごしでしょうか。
私事ですが、8月15日結婚いたしました。
今後とも変わらぬご指導のほどよろしくお願いいたします。
結婚報告はがきの文例
相手が喪中のときに、結婚式の写真を何枚も入れたハガキを送りたい、皆と同じカラフルな結婚報告はがきを送りたいときは、寒中見舞いなどとは別に結婚報告はがきを出すことです。ただ、送る相手を選んだほうがいいです。若い年代の人はいいですが、年配者にはマナーがなっていないと感じる人もいます。
【例文1】
5月3日結婚しました。
新しい人生を二人で歩んでいくことにしました。
お互いを尊重し合い助け合いながら温かい家庭を築きあげたいと思います。
今後ともどうぞよろしくお願いします。
【例文2】
5月5日入籍いたしました。
皆さまのお陰様でここまでやってくることが出来ました。
何かと至らぬ二人ではありますがこれからも末永いおつき合いをよろしくお願いいたします。
近くに遊びに来た際にはぜひお立ち寄りください。
最後に
喪中の人に、おめでたい報告をするのは気分的に避けたほうがいいです。人生の中で大きなお祝いごとですから、結婚や出産の報告はしたいと思うのが普通ですよね。慶事と弔事を同じはがきに書かないというマナーがあるので、お悔やみの挨拶状とは別に出す必要がありますが、喪中はがきに対する返事は出さなくてもマナー違反にはなりませんので、結婚報告だけを伝えても大丈夫です。
結婚式に来てくれた人には、結婚式お礼を手書きで添えると気持ちがこもったハガキになります。結婚報告はがきは、結婚後早めに出すのが良いとされますが、年賀状や寒中見舞いなどで報告することもできます。