喪中はがきを出す人は、年賀状をやり取りしている人、年賀状を出そうと思っている人全員に出します。出すときには、相手の郵便番号・住所・氏名を書く宛名印刷が必要になります。この宛名印刷は、コンビニや印刷業者に依頼することもできますが、自宅のパソコンやスマホを使ってプリンターで印刷することもできます。一昔前までは手書きで書いていましたが、今は一家に1台はパソコンやスマホがあるので、簡単に宛名印刷を自分で作ることができます。

喪中はがきの宛名印刷をするときの書き方のマナーとして、色は薄墨か黒か、印刷するときの書体は、縦書きと横書きはどっちがいい、手書きのときに使うおすすめのペンは、宛名を連名にするときの書き方についてまとめました。

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喪中はがきの宛名は薄墨か黒色で書くのがマナー

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喪中はがきは薄墨で書かなければいけないというマナーはありませんが、薄墨を含めた黒色で書くまたは印刷するのが、通常となっています。薄墨で書くマナーがあるのはお香典です。薄墨の意味には、悲しくて涙があふれ、硯(すずり)に涙がぽたぽたと入ってしまい、薄い墨になってしまいましたという表現であり、悲しくて力が入らなくて、墨を擦っても、擦っても薄いままですという意味もあります。

喪中はがきはあいさつ状なので薄墨で書いても書かなくても問題ありませんが、カラフルな文字の色にするのはやめた方が良いでしょう。郵便番号を書く枠は赤色なのですが、喪中はがきに赤は不謹慎だとする人もいるので無難に黒か薄墨にまとめるようにします。

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はがき印刷ソフトには薄墨設定がある

パソコンで喪中はがきや喪中見舞いなどを作成するとき、普通に印刷しても構いませんが、はがき作成ソフトには薄墨印刷の設定ができるようになっているものもありますので、設定できれば使うといいです。薄墨印刷設定が無いときには、文字の色を灰色(グレー)にして印刷するのも方法です。薄墨設定のほうが印刷したときに綺麗にプリントアウトできます。

ワード(Word)やはがき作成ソフトで薄墨設定が無ければ、文字の色は黒にしていたほうがいいかも知れません。郵便局の郵便番号を読み取る機械は黒い文字を読み取るようになっていて、あまり薄い色の文字だと読み取れないことがあるようです。薄墨設定が無いときの文字は黒にしていたほうが無難です。

はがき印刷ソフトで印刷するときの書体

ハガキ作成ソフトや無料ダウンロードできる文面素材などを利用して印刷するときに気を付けたいのがフォントです。一般的に使われるフォントは明朝体とゴシック体ですが、ゴシック体はポップな印象があるので喪中はがきには使わずに、行書体や楷書体にしたほうが読みやすいです。

喪中はがきにおすすめのフォント

・明朝体
・行書体
・楷書体

フォントを選ぶときには、目上の人や年配の人が見たときに落ち着いた感じの明朝体や筆で書いたような行書体・楷書体を選びといいです。喪中はがきは悲しみを表現するために薄墨を使うこともありますので、過度な装飾がされている書体を選ぶのは相応しくありません。表書きも裏書きも過度な装飾がされた文字を避け、行書体や明朝体の落ち着いた雰囲気のものを使うか、文字を崩していない楷書体にします。

喪中はがきの宛名は縦書きと横書きどっち

宛名印刷を行うときに、気分次第で縦書きにしたり、横書きにしたりしていませんか。コンビニや郵便局の宛名書きのテンプレートを見ると、縦書きと横書きの両方がありますが、縦書きのほうが多いですが、宛名書きするときのマナーとしてのルールがあります。

表面と裏面の書き方を揃えるということです。

裏面の文面を縦書きにしているなら、宛名書きも縦書きにし、裏面の文面を横書きにしているなら、宛名書きも横書きにします。ただし、年配者にとっては横書きはふさわしくないと思っている人もいるので、縦書きに統一したほうが無難です。

たまに、宛名シールや用紙に宛名を印刷して貼り付けてくるハガキや封筒がありますが、喪中はがきは正式な挨拶状であり、書面なので避けたほうがいいです。

喪中はがきの宛名を手書きするときに使うペン

喪中はがきの宛名を手書きするときに使うのにおすすめのペンは、

・筆ペン
・万年筆
・毛筆
・サインペン
・フェルトペン

のうち、いずれかのペンを使って書くようにするといいです。

ボールペンでもマナー違反になることはありませんが、正式な書面である喪中はがきに、筆記用具の中で略式だと言われているボールペンを使うことを良くないと思っている人もいますので、できれば使わないほうがいいです。フェルトペンは雨に濡れると文字が滲んでしまい、見えなくなることがあるので、滲んでしまうフェルトペンは避けたほうがいいです。

印刷することが当たり前になっているので、手書きすることが少ないと思いますが、出す人が少ないときや自宅で印刷できないときなど、手書きする必要があるときに、どんなペンを使ったら良いのか迷うことがありますが、筆ペンは100均で購入することもできるので1本あると何かあったときに便利です。

喪中はがきの宛名を連名や子供の名前を入れるときの例

喪中はがきで連名にするのは0親等である配偶者だけにしているところが多いですが、子供を連名にしてはいけないというマナーはありません。でも、喪中はがきの差出人を連名にするときのポイントとしては、

・喪中はがきの宛名に子供の名前を連名で書くことは少ない

・親(夫婦)の名前で連名にする

といった書き方がです。

子供の名前も喪中はがきに載せたいときは、裏面のコメントに手書きで子供に書かせてもいいと思います。喪中であっても、子供同士の付き合いで年賀状のやり取りはしたいという子供も多く、「年賀状送るので、まなちゃんも送って下さい」など書いておくといいです。

喪中はがきの宛名を連名にする

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差出人を連名にするときの書き方は、右に世帯主を書き、左に配偶者の名前を書きます。右の名前はフルネームで書き、配偶者は名前のみにします。このとき、○○様という敬称は、それぞれの名前の下に付けます敬称をまとめて一つだけ書くのは失礼になります。

喪中はがきの宛名にご家族様を入れる

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宛名印刷をするときに、家族の名前をそれぞれ書いていくのも良いのですが、家族の名前が多いと書ききれないこともあります。そのようなときには○○家ご一同様とすることも可能です。子供の名前を書くときは、「君」や「ちゃん」は使わず、○○様とします。

喪中はがきの宛名に会社名を入れる

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喪中は個人の概念で、法人に喪中というものは無く、喪中はがきに会社名を入れることはあまりありませんが、会社名を入れるときに注意しないといけないのが敬称です。敬称の使い方は、会社宛に送るときは「御中」を使い、会社名+個人名で送るときは「様」を使います。

株式会社山田商店御中、株式会社山田商店人事部御中

株式会社山田商店 人事部 部長 山田太郎様

役職を名前の後に書くことはありません。山田太郎部長とは書きませんし山田太郎部長様とも書きません。代表取締役社長、部長、係長などの役職は氏名の上に小さく入れて、名前の後に様を付けます。

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最後に

宛名は失礼がないように住所や名前が間違っていないか、漢字は合っているのか確認しましょう。連名で宛名を書くときには、それぞれの名前に敬称の様が入っていることも確認します。家族に出すときには山田家御一同様とすることもできます。

連名にするとき、家族が多くなるときはご家族一同様とするといいです。喪中はがきは手書きでも、印刷したものでも、派手にならないような書体や文字の色に調整します。



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